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飛行機で、空席があったら座席移動していいの?飛行機のルールやお得情報について

飛行機で、空席があったら座席移動していいの?飛行機のルールやお得情報について

あひる
あひる
せっかく気持ちよく寝てたのに、CAに座席の背もたれを戻せって起こされたんだよ~
しずく坊や
しずく坊や
飛行機のトイレっていつも並んでて、使いづらいよね。

こんな経験、ありませんか?

そうなんです。

飛行機内のルールや常識って、正直つかみづらく、いまいちよくわからない。

そう感じる方が多いのではないかと思います。

その原因は、

  • 飛行機は一般的に利用頻度が少ない乗り物である
  • 安全の規則が航空法で詳しく定められているにもかかわらず、それが一般旅客にあまり周知されていないから

こんなことが挙げられるのではないかと思います。

機内

今回はそんなみなさんの疑問やモヤモヤを解決し、少しでも快適にお過ごし頂けるように、

飛行機の意外と知られていないルールや快適に過ごすこつについて、現役客室乗務員の視点からご紹介したいと思います。

シートベルトはいつでも締めておくべし

まずは、シートベルトはいつでも必ず締めておこうというお話です。

シートベルトって離着陸時、案内があった時だけ締めておけばいいんじゃないの?

そう思っている方もいらっしゃると思いますが、航空法にて、シートベルトの常時着用が義務付けられています

あひる
あひる
CAなんて、ほとんど立ってるじゃないの。

おっしゃる通りです。ですが、飛行機って実は危険な乗り物なんです。

というもの、飛行機は突然、大きく揺れる可能性があります。

その時、シートベルトをしていないと、身体が宙に浮きます。

その為、保安要員としての責務がある客室乗務員は、旅客の安全を守る為、原則、旅客のシートベルトの常時着用をご案内しなければならないのです。

寝ているお客様のシートベルトが思いっきり外れているとき、正直、心が痛みます。

『こんなに気落ち良さそうに寝ているのに、起こさなければいけないなんて、、、』

『実際、突然大きく揺れるなんてなかなか起こらないことだし、、、』

ですが、その万が一に備え、安全に関してのルールを徹底することが客室乗務員の鉄則なので、胸を痛めながら、心を鬼にして、お客様をお起こしし、シートベルトをお締め頂くよう、ご案内しています

だからこそ、みなさんの安全、そして快適性のために、シートベルトは常に締めておくことを意識しましょう。

離着陸前は座席の背とテーブルは戻すべし

これは、ご存知の方も多いかもしれませんが、念のための確認です。

常に着用しなければいけないシートベルトとは違い、座席の背もたれやテーブルは離着陸時以外は使用することが出来ます

楽な姿勢で眠ることが出来たりと、色々と便利ですよね。

ですが、もしあなたが飛行機の中でぐっすりと眠りたいと思っている場合、座席の背もたれとテーブルは使用しないことをおすすめします

なぜなら、シートベルトサインが点灯した際に行う離陸前の安全確認業務の際、座席の背もたれとテーブルは必ず戻してもらわなければならないからです。

着陸態勢に入るアナウンスと同時に、客室乗務員は旅客の座席の背もたれとテーブルが元の位置に戻されているか、確認して回ります。

その際、お客様の背もたれが倒れていたり、テーブルが出ていたりしたら、おやすみの場合でも、お起こしし、直して頂かなければならないのです。

到着前の安全確認は、だいたい到着の15分前に行われることが多いです。

残り15分の貴重な睡眠時間を奪われないためにも、機内で最後までぐっすり寝たいと思った際は、シートベルト、背もたれ、テーブルはしっかりと戻しておきましょう。

青空 飛行機

機内販売の商品を確認すべし

みなさんは、機内販売で商品を購入した経験はありますでしょうか?

私は航空会社に入社するまでは利用したことはありませんでした。

ですが、入社した今は、機内販売を定期的に利用しています。

なぜなら、機内販売では、良い商品をお買い得で購入できる場合が多いからです。

もう一度言います。機内販売、実は良いものを(機内限定品含め)お得に購入できるチャンスなんです。

例えば

2021年5月現在のANA、国内線の商品を例にみてみましょう。

今期の商品の中に、ラ ロッシュ ポゼの今話題の日焼け止め化粧下地をはじめとした『ラ ロッシュ ポゼ UV イデア XL プロテクション トーンアップ ローズ セット』(4000円)があります。

特筆すべきは、そのお得感です。

『ラ ロッシュ ポゼ UV イデア XL プロテクション トーンアップ ローズ』(日焼け止め下地)は、単品(または化粧水など1点が付いたセット)で3740円です。

ですが、この商品を機内販売で購入すると

大人気の「ラロッシュポゼの日焼け止め下地」(30mL)、「ミスト化粧水」(50g)、「日焼け止め乳液」(30mL)この3点セットで4000円で、

さらにANAカードを使って購入すると【10%OFF】の3600円なんです。

しずく坊や
しずく坊や
ANAもJALも、それぞれのクレジットカードを使って購入すると、すべての機内販売の商品が10%OFFになるよ。

とってもお得ですよね。

機内販売は、こういったお得な商品で溢れてます。

また、このセットはANAの機内販売限定です。

ANAもJALも特にコスメブランドにおいて、お得かつ機内販売限定のセットを販売しているので、お友達へのプレゼントにしても大変喜ばれます。

飛行機を利用する前に、機内販売の商品をチェックし、気になる商品をお得にGETしてみてはいかがでしょうか?

ただし

機内販売を利用する際には1つだけ注意点があります。

乗り継ぎがある場合、100㎖以上の液体物は保安検査の際に没収されてしまうのです。

容量が100mL以上の化粧水やボディークリームなどを購入した際は、乗り継ぎの際に一度荷物をPIC UPして、必ずCheck Inする(預ける)荷物の中に入れましょう。

機内ではスリッパで過ごすべし

これは、特に国際線など長いフライトをされる方にお伝えしたいのですが、

飛行機に長時間乗っていると、必ず靴を脱ぎたくなります。

あひる
あひる
断言します。

だから、折りたためるスリッパを持参しましょう

私は実際に、機内でお客様にスリッパは無いのかと聞かれることが幾度もありましたし、

機内で多くのお客様が靴を脱いでいらっしゃるなと常に感じています。

私自身、乗務でなく長い時間飛行機に乗る際は、スリッパを持っていっています。

飛行機の中では、長時間座ったままの体勢でいることで、血流が悪くなり、足が浮腫みます

それを少しでも和らげる対策の1つが、スリッパなどに履き替え、足元を開放的にすることなんです。

フライト時間が長ければ長いほど、足元の開放感は過ごしやすさにつながっていくので、

ぜひスリッパを準備してはいかがでしょうか?

羊

客室乗務員と積極的に会話すべし

これは、飛行機がお好きな方向けのアドバイスです。また、ここでは、日系の会社を想定しています。

客室乗務員になって思ったのですが、客室乗務員は本当に心からおもてなしをするのが好きな方が多いです。

お客様とお話する中で、おもてなしができる機会はないか、常に考えています。

「今日から三か月、出張なんです。」

「息子が誕生日なんです。」

「母のお見舞いに行くんです。」

お客様の様々な事情や思いに触れ、「何かできることはないか?」考え、体現することが、客室乗務員という仕事の大きなやりがいの1つです。

ポストカードや飴玉、機内でお子様に配るおもちゃなど機内にあるアイテムを駆使し、

出来る限り、心に寄り添おうと努めます

ですから、飛行機や機内という空間が好きな方、自分の思いを誰かと共有したいと思った方、ぜひ、客室乗務員に声を掛けてみてください

ハートの人形

お手洗いはお食事サービスの前に行っておくべし

これは、国際線を想定した内容です。

飛行機のお手洗いが一番混む時間、それはお食事サービスの後です。

お食事中は、通路にカートが出ていたり、お食事のトレイが出ていたりして、

お手洗いに行きづらいため、お食事後に多くのお客様がお手洗いに立つのです。

機材やお客様の人数によってはお手洗いに大行列ができます。

そこで、お食事の前、つまり飛行機が離陸してシートベルトサインが消えた後、すぐにお手洗いに行っておくことをおすすめします

みなさん映画を見始めたばかりで、客室乗務員もお食事の準備をしているので、

余裕を持ってゆっくりとお手洗いを利用することが出来ます。

 

飛行機のドアが閉まった瞬間、空席に移動すべし

飛行機自体は空いているのに、自分の周りの席は結構埋まっているな。

座席移動して大丈夫なのかな。。。

そんな経験、ありませんか?

そんな時は、「飛行機のドアが閉まりました」そのアナウンスを聞き、近場であればそっと移動しましょう。

ドアが閉まった時点で誰も座っていない座席は、空席です。

近場であれば基本的に移動しても大丈夫でしょう。

ただし

注意するべきパターンが3つあります。飛行機が混んでいる場合、移動先の座席が離れている場合、客室乗務員がドアモードを変更する場合です。

以下3つのパターンに当てはまる場合は、移動する前に客室乗務員に確認するか、離陸した後に移動するようにしましょう

飛行機が混んでいる場合

飛行機が混んでいるにもかかわらず、ある一定の場所だけ空席がある場合、その席は、誰かのリクエストや座席の汚れ、不具合など何らかの理由によって空席になっている場合があります。

移動先の座席が離れている場合

飛行機にはバランスという要素があります。

飛行機という鉄のかたまりを飛ばす際、大事になってくるもの、それがバランスです。貨物室内の荷物や搭載品、お客様の重さを計算し、それらが飛行機の前後に均等に分散していることが重要です。

バランス保つための客室の考え方として、飛行機の座席1~8列、8~〇列というように座席の列に区切りがあり、そこを超えて移動できる人数に制限を設けています

もし、あなたが移動した席が、前後の離れた場所だった場合、それはこのバランスによる区切りを超える可能性があります。(あなたの席が区切りだったという場合もあり、その場合は1つ移動するだけで超えてしまうという場合もありますね。)

ですので、比較的離れた座席に移動する際には、念のため、前もって客室乗務員に声を掛けるといいでしょう

客室乗務員がドアモードを変更し出す or 地上走行が始まった場合

「業務連絡です。客室乗務員はドアモードを変更し、、、」というアナウンスが流れたら、

その時点で客室乗務員はお客様が全員着席していることを確認し報告するので、座席移動は控えるようにしましょう。

また、飛行機が動き出したら、離陸のタイミングが迫っているかもしれないので、そこでも移動は控えた方がよいでしょう。

 

いかがでしょうか?

安心安全で、快適な空の旅をお楽しみください。

 

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