【元CAが本音で語る】客室乗務員を辞めたら後悔するの?
みなさん、こんにちは。yです。
今、このブログを読んでいるCAの皆さん。
CAを辞めようか、続けるか、絶賛、悩み中ではないでしょうか。
その気持ち、すご~くわかります。
筆者も、ちょうど1年前ちょっと前、CAを辞めようか辞めまいか、悩んで悩んで悩みました。
そこで、今回は実際CAを辞めて、現在営業職として働いている筆者が、今の本音についてお話していきたいと思います。
CAを続けるか辞めるか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
CAを辞めて後悔してる?
結論から言うと、
CAを辞めたことへの後悔はありません。
ただ、辞めてみて、CAってここが良かったな、恵まれてたんだなぁと気づいた点は、たくさんあります。
そこで、次はCAを辞めてよかったこと、反対にCAとして働くメリットについて、まとめていきます。
CAを辞めてよかったこと
人間関係のストレスが減る
CAとして働くうえで大変なことの1つが人間関係ですよね。
これは、CAに意地悪な人が多いとかそういうことではなくて、女だらけの職場環境、そして社番が命という文化が要因なのかなと思います。
外見、年齢、性格、出世のスピード、パートナー有無、家族の状況、、、色んな要素が全く違う女性たちが、同じ制服を来て同僚として働くって、考えただけで難しい環境ですよね。
それぞれの差異が明確化され、嫌でも比較が生まれる環境です。
比較は、心の平安を乱す感情の要因になり、人間関係を難しくします。
CAに限らずどんなコミュニティの中でもあることですが、
女性だらけという環境は、そういった個人的な感情・関係性が相手への態度や関わり方、評価等に大きく影響する状況が容認・黙認されてしまう傾向にあるのかなとは思います。
だから、上司や先輩方に非常に気を遣う必要があり、そこに神経をすり減らす人も多いですよね。
そういう意味では、一般的な会社の男女が入り交じる環境=異性の目がある環境は、組織の浄化作用が働き、人間関係に気を遣ったり悩む時間を減らしてくれるかなと思います。
人間関係に過度に気を遣う必要がないって、精神衛生上とても重要なことだなと感じます。
属人的な評価からの開放
客室乗務員の評価って、基本的に定性評価ですよね。
「笑顔」「挨拶」「身だしなみ」「コミュニケーション」こう言ったものを上司が判断し、評価がくだされます。数字という要素がないので、これ、、、結構相性に左右されるものです。
もちろん、頭の回転が早く優秀で、どんな上司のやり方にも順応できて、誰とでも上手くやれる、、、というどこの誰から見ても文句のつけようが無い完璧な方も中にはいます。
ですが、大抵の場合、上司との相性があまり良くない際には、良い評価を受けることは難しいかなと思います。
正直、働く中でモヤモヤすること、多いですよね。
こちらはこういう意図でやったのに、違う受け取り方をされてお叱りを受けたり、
ある部分だけを切り取られてご指摘を受け、釈明ができなかったり、、、
「あ~あ、そうじゃないのになぁ」
「こんなに頑張ったのに、こんなことで評価が下がっちゃうのかな、、、」
そんな気持ちになること、ありませんか?
「社番が命の文化」「素直さが最大の美徳という精神」「定性のみの評価制度(上からのみの180度評価)」このような客室独特の文化が、働きづらさやモチベーション低下の要因になっているなと感じます。
では、ビジネスサイド、例えば営業職はどうなのでしょうか?
売上目標いくらという数字の達成率が評価の大きな要素であり、それを達成する為の道筋や計画を自分で決めることができます。
そして、数字を達成すれば評価されるという、わかりやすいルールです。
もちろん上司にご指導いただきながら進めて行く訳ですが、
「こう考えるからこうしようと思います」と自分の考えを伝え、それに対してアドバイスをいただくことができたり、
「どういう意図でこうするんですか?」と質問したりして、納得しながら進める事ができます。
数字という定量的な評価軸・より良い道を探すために議論することが許される環境というのは、
精神衛生上、またモチベーション維持の為に非常に重要なことだと感じます。
カレンダー通りのスケジュール
CAの4勤2休の勤務、休みが多くていいですよね。
皆がお休みのときに働き、働く時に休めるというのは、
ディズニーランドや人気の旅行先を空いている平日に楽しめるという大きなメリットがあります。
CA仲間以外の人たち、例えば恋人や家族と予定をあわせるとなると、休みが取れるか毎回綱渡りですよね。
一般企業に入って、ほぼカレンダー通りの休みがとれる様になってから、
「GWって、こんなにワクワクするものなんだ!」
「あともう少しでお盆休み。。。」
と、大切な人とあたり前のように共に過ごせる大型休暇のありがたさを、毎回噛みしめています。
不規則な勤務時間からの脱却
一般企業にて毎日始業時間、就業時間(定時)が決まっている環境で働き始めたとき、すごく働きやすいなぁと感じました。
毎日ある程度仕事の時間が決まっているので、それ以外のプライベート時間のスケジュールがたてやすく、人生を良くする工夫を生活の中に散りばめやすいなと感じています。
毎朝9時に出れば間に合うから、6時に起きて、1時間半ブログを書いて、30分筋トレして、1時間で準備しよっと。
こんな感じで、時間を能動的に使うことができ、自分のペースで人生を組み立てることできているからこそのワクワク感を日々感じています。
1つの会社に縛られない自由
客室乗務員は、非常に専門的な仕事です。
それぞれの機材の特徴や路線ごとのサービスの仕方、安全業務のプロシージャーなど、客室乗務員という仕事において必要な専門的な知識・技能を深めていきます。
パソコンを使って資料作成やプレゼンをしたり、ビジネスメールを送ったり、商談をしたり、というような一般的な企業の社員が行うようなオフィスワーク業務はほとんどありません。
だからこそ、他の業界・会社に行きたいと感じた時、汎用的に活かせる能力・スキルは少ないのかなと思います。
もちろん、おもてなし・語学力を活かすということなら、他の航空会社・ホテル・マナー講師など、選択肢はあります。
ですが、ビジネスサイドに行こうと思った時は、ある一定の年齢(目安は28歳くらい?)を超えると難しいのも事実です。
基本的なパソコンの使っての資料作成やプレゼン、営業経験など、それを軸に業界を超えて転職できるようなスキル・経験がある自由さと比べると、
接客業という軸で同等、またはこれ以上に条件の良い環境はなかなか無いため、「この会社に居続けなきゃ」と会社に縛られる傾向にあるのかなと思います。
「接客が好き。会社が好き。」という気持ちがあり、自分の意思で会社にいるのなら良いことですが、スケジュールや人間関係の難しさを感じたり、価値観や興味関心の変化があった時、「他の場所にうつる」という選択肢はとりづらいのかなという印象です。
CAの良かったところ
さて、ここまではわりとCAの良くない部分にスポットがあたってきたかと思いますが、良いところもたくさんあります。
ありきたりな内容になっていますが、「これ、失っていいの?」と自分に問いかけてみてください。
やっぱりスタッフトラベル制度は最強
CAを辞めてみて思いましたが、やっぱり飛行機って高いです。
飛行機にタダないしは8割引きの値段で乗れるなんて、こんなに良い福利厚生がある会社、正直他に無いです!
まして自分だけではなく、家族も利用できるなんて、、、
日本1ありがたい福利厚生といっても過言ではないかもしれません。。。
仕事で海外に行けるっていいな
CAを辞めた頃、海外に行くことなんてもう日常の一部で、未練なんてほとんどありませんでした。
ですが、CAを辞めて1年以上たった今、
「パリ、ニューヨーク、ホノルル、バンコク、行きたいなぁ」
って思います。
自分でお金を払って、予定をいっぱいに詰めて行く海外ではなく、仕事の延長線上で行く気負わない海外って、とても贅沢なものだったなぁって気づきます。
仕事で行く海外は難しくても、プライベートでいけばいいじゃん?と思うかもしれません。
筆者もそう思っていました。ですが、実際はこの1年、海外には行けておりません。
特にまとまった時間というのが、一般的な会社・職種では取りづらいんですよね。
これは、会社によるかもしれませんが、まとまった休みはなGW・夏季休暇、お正月などで、長くて6日くらいです。
韓国やバンコクなどアジア圏内には行けるかもしれませんが、ヨーロッパは、、、追加でお休みをとらないとちょっと難しいかもしれません。
自由に使える時間が多い
週5日で働いてみて改めて実感しましたが、CAは不規則な分、自由な時間は本当に多いです。
シフト上まとまったお休みはありませんが、4日働くともうお休みってとても楽ちんだったなぁって思います。
STAY先では基本的に自由な時間だし、フライトが1回完結型なので、残業という概念がありません。
もし、趣味や勉強にたっぷり時間をとりたい、将来のために何か資格を取りたいという方がいたら、働く時間と給与のバランスを加味した時、CAほど適する環境はないでしょう。
圧倒的に休みがとりやすい
CAって圧倒的に休みが取りやすいですよね。これ、最高だと思います!
自分の仕事を、他の5000人が代わりにできる。こんなに気兼ねなく休める環境って、他にないです。
例えば営業職となると、自分のクライアントの担当者は自分だけで、状況や詳細は自分しか把握できていない状況です。そして、そのクライアントが30以上ある。すべてのやり取りを他の人に代行してもらうのは、現実的に難しい状況です。
だからこそ、お休みをとった分だけクライアントをお待たせすることになり、その時対応できなかったメール等は休暇明けの自分がやるしかありません。
だからこそ、CAの時のような4日間休みをとって、8日間の長期休暇にする!なんてことが比較的簡単にできる環境は、非常に恵まれていたなって思います。
会社のブランド
「●●のCA」やっぱり聞こえがいいですよね☻笑
辞める前は、特にそのありがたみなんて全く感じてなくて、
辞めるって伝えた時に知人に言われた「もったいないんじゃない?」という言葉に対し、「誰かに見せるための人生じゃないし」なんて思っていました 笑。
ですが、今はその意味がわかります。
所属する会社のブランド力って、特に初対面の方から見た時に、その人の評価とか信頼性に繋がるんだなぁって思います。
今でも「この人、元CAだったんです」がプラスの方向に働く機会が実はあったりします。
あ、そういう意味では、むしろ辞めてからの方が活かすチャンスはあるのかもしれません☻
さて、ここまで読んでやっぱりCA以外の世界に飛び込みたいと思ったあなた、
まずは自分の可能性や他の職業について知ることからはじめてみましょう!