CA(客室乗務員)になってよかったこと【8選】~CAになるメリットとは?~
皆さんこんにちは、客室乗務員のyです。
今回はCAになってよかったことについてお話していきます。
この記事にいらっしゃった方は、CAに興味がある方、またはCAを目指そうか迷っている方だと思います。
CAになるメリットについて、できる限り正直に書いてまいりますので、
少しでもみなさまの参考になれば幸いです。
日本各地や海外にたくさん行ける
これは、やっぱり客室乗務員の最大のメリットといえるでしょう。
CAになる前は、
という感じだった私も、今では
という感じで、旅慣れてきました。
仕事なので、当然緊張感はありますが、それでも現地に到着すると、そこは客室乗務員、ON-OFFをぱっと切り替えて、ステイ先を楽しみます。
皆、月末に出るスケジュールを見て、「来月は…♥」と妄想を膨らませています。
現地の美味しいものやおすすめ品の情報は、先輩から教えて頂いたり、お客様から伺ったりして、どんどんたまっていきます。
また、就航都市には何度もフライトで訪れるので、「また来れるはず」と気軽な気持ちで現地のステイを楽しむことができます。
CAは国内や海外のものを良いものを、現地で調達して日常的に愛用していることが多いです。自分がなかなかそこのフライトに入らなくても、周りの誰かしらは必ずそのフライトが入っているため、「○○買ってきて」って頼んでいる人をよく見ます。
「LUCAS PAPAW(ルーカスポーポー)」、通称、【ポーポークリーム】です。CA愛用品の定番アイテムで、オーストラリアで必ず購入する万能軟膏です。パパイヤから抽出された天然成分で作られており、消毒作用もあります。 唇に塗ると、あっという間に溶けて、じゅわっと潤います。初めて使った時、保湿力に感動しました。
ニキビ、やけど、ひび割れにも効きます。
外国語を使う環境が与えられる
国際線を乗務する際、外国籍のお客様や外国人クルーとコミュニケーションをとるので、英語は必須です。ですので、必然的に英語を話さねければいけない状況に置かれます。この環境は、本当にありがたいです。
いえ、全然です。
今まで留学経験も英会話スクールなどに通った経験もなく、実践的な英語は入社後訓練で学んだだけです。
乗務員になり、英語のアウトプットの場が生まれ、外国人の方と話すことへの抵抗や怖さがなくなり、英語へのモチベーションがあがり、日常生活の中で自然に英語に触れる習慣が生まれました。
美意識が磨かれる
これは私がCAになって、一番ありがたいなと思う点です。
CAになった知人が、急に色気づいたという経験はありませんか?
実はこれには理由があります。
CAは入社と同時に、身だしなみの大切さを徹底的に叩き込まれるのです。
訓練のカリキュラムに、メイクアップの方法や髪形のやり方があるほどです。
それは、なぜなのか?
- 「お客様へのおもてなしのひとつ」であり、
- お客様に特別感を感じて頂く大切な要素
だからです。
CAになってから、身だしなみは評価項目の1つであり(美人かどうかではありません)、周りには身だしなみに気を遣った綺麗な先輩方が沢山います。そういう先輩方に憧れたり、美容についてのお話をうかがったりする中で、美意識はより高まり、洗練されていくのです。
新人訓練中、毎日2時間弱の睡眠時間の中、日々行われる試験に備え、必死に授業を受けるボロボロの状況の中、教官にあることを注意されました。その内容は
- 口紅が落ちてしまっていたこと
- 授業中、机の下の脚が、少し開き気味になってしまっていたこと
この2つでした。
余裕がなかった当時は、「き、厳しい...」という気持ちも少しはありましたが、
今はとてもありがたいことだと思いますし、
これが客室乗務員の本質だなと感じます。
どんなに忙しくても、寝ていなくても、必死でも、それをみせず、優雅に美しく振る舞うことが、客室乗務員の目指すべき姿なのです。
そういう美学をもった集団の中で磨かれることで、CAは少しずつ洗練されていくのだと思います。
休みが人と被らず、どこに行ってもすいている
客室乗務員のシフトは、カレンダー通りではないので、ド平日に遊びや旅行に出掛けることができ、ゆえにいつもすいています。ディズニーランドもUSJも、ド平日の空いている時に楽しむことが出来るのです。
「〇日働いて、〇日休み」という勤務パターンが固定されている航空会社も国内では多く、仲のいい同期の休みのサイクルを把握しており、ゆえに予定を立てやすいです。平日に同期と国内海外問わず、すいている日を狙って、遊んだり旅行に行くCAが多いです。
ですが、やっぱりその分弊害もありまして、
土日休みの方々の「今週の土日空いてる?」に対応できなこともしばしば。
社会人の集まりって、基本土日ですもんね。
休みがとりやすい
と思った方、安心してください。
-
- 直前では難しいかもしれませんが、1か月くらい前にわかっていれば、基本的に休みはとれるのではないでしょうか。
- お盆やお正月のカレンダー通りのお休みがない分、取得できる有給の数が多いのです。
- また、会社のもっているフライトを社内の乗務員全員で分担する、というシステムなので、良くも悪くもある程度業務は代替可能であり、「申し訳ない」と気兼ねすることが少なく、安心して休日を過ごすことが出来ます。
自由な時間が多い
客室乗務員は、体力的にきついというイメージから、拘束時間が長いのか?思う方もいるかもしれませんが、総合的に見て、
客室乗務員は自由な時間が多い
と感じています。
ロングフライトなどで拘束時間が長い時もありますが、その分休息時間が法律でしっかりと定められています。
なぜなら、客室乗務員の仕事は、サービスと保安の2つです。保安=安全を守るということが最も重要な責務です。その責務をしっかりと果たせるように、マニュアルで勤務の規定が細かくなされており、しっかりと休みが確保されます。
行先にもよるが、午前中か午後一には仕事が終わることが多い。
現地で1日以上(2日あることも)滞在時間があり、帰国後も1~3日程度の休暇が与えられる。
「不規則な生活がとても苦手」という方にはつらいところもあるかもしれませんが、
やはり、自由に使える時間は多いのです。
また「スタンバイ」といって、誰かが体調を崩して飛べなくなった際の代替要員として家で待機する日も、1か月の内に数日あり、その時間も、基本的には家で自由に過ごすことが可能です。
呼ばれたらすぐに家を出れるように準備しながら待機するというのが、大前提です。
仕事内容について、興味を持ってもらえる
お友達との集まりや、飲み会などの際、
と聞かれることが多いです。
CAの仕事内容は、周りの方から興味をもってもらいやすいです。
それは、CAの仕事が
- 国内海外を飛び回るという、非日常的でわくわくする要素がある一方で、
- 業務内容が「お客様へのおもてなし」という他の業界の方が想像しやすいもの
だからではないでしょうか。
人見知りが治る (機内限定)
おそらく、あまり見たことがないのではないでしょうか。
ですが、私の周りには、飛行機を降りると、静かで、1人が好きそうなCAの方、結構います。
かくいう私も、生粋の人見知りです。
そしてやっぱり、制服を着て、飛行機のBoarding Musicを聞くと、スイッチが入ります。機内ではお客様に積極的に話し掛けますし、極力笑顔でいます。
人見知りの方って、「自分がどうみられているか」ということ気にしていたり、自分に自信がなかったり、話すということに気恥ずかしさを感じていたり、そういう色んな感情があるのだと思います。(というかそうです。)
ですが、プロ意識というのは、そのすべてを凌駕します。
自分が人見知りということを忘れ、ただただ「お客様を喜ばせたい」という思いのもと、「理想の客室乗務員」を演じて振る舞うので、結果、機内限定の高いコミュニケーション能力を手にするのです。