【出来る限り独学】ソムリエ試験 一次試験 勉強法 ~合格する為の学習法を徹底解説~
今回は、ソムリエ試験の一次試験にフォーカスして、
試験内容や勉強方法、おすすめの参考書、注意点、心構えなどについて、徹底解説していきます。
・ソムリエ試験に挑戦してみたい
・出来る限り独学で合格したい
・お金を掛けずに合格したい
そんなあなたの為にかきました。ぜひご覧ください。
ソムリエ試験 一次試験 試験内容とポイント
7月末~8月末
一次試験はCBT方式といって、期間内の日程を自分で選択し、近所のテストセンターに行って、パソコンを使って受験するというものです。
問題は4択の選択式で、記述問題はありません。
問題数は120問で、6.5割程とれれば合格といわれています。
120問中78問正解できれば合格
42問不正解でもOK
テストが終わった瞬間、画面に合否が表示される仕組みです。
・結構難しい
・試験範囲が広い
・重箱の隅をつつくような問題も...
準備するもの/おすすめの学習ツール
次に、学習を始める際に準備するもの、筆者おすすめのテキストや学習ツールを紹介していきます。
ソムリエ教本
・ソムリエ試験に申し込んだ後、送られてきます。
受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き
・数ある参考書の中でも、きれいにまとまっていて抜群にわかりやすいです。地図がついているのも◎
ワイン受験.com
・とにかく数多く問題を解くことが合格の鍵であるソムリエ試験において、まさに最強な学習ツールです。
https://www.wine-jyuken.com/
出題傾向まるわかり ワインの試験問題集
・ソムリエ試験の頻出問題を厳選した問題集。コンパクトサイズで、空き時間にさっと取り出しすぐに勉強できるところが◎
マーカー&カラーペン
・問題を解いていく中で、膨大な情報量のソムリエ教法やテキストの中から、試験に出る部分を見つけ出し、自分流のテキストを作っていくといった感覚なので、マーカーやペンは必須です。
パソコン or iPad or スマホ
・動画の視聴や、ワイン受験.comで問題を解いていく際に使います。
ソムリエ試験一次 学習方法
一次試験の対策法はずばり、暗記です!
ただ、完璧に覚える暗記ではなく、
問題を解きながら覚えていく暗記です!
なぜなら、試験範囲の量が半端ないからです。
では、学習の進め方を紹介します!
①学習範囲の動画があれば見る(Youtube)
②テキストを読み大枠を捉える
③練習問題をやる(テキストを見ながら)
④練習問題の答えにあたるテキストの該当箇所にマーカーで線を引く
⑤あらゆる手段でインプット(特にソムリエ教本)
この繰り返しです。特に③、④、⑤の流れ、つまり、
テキストを見ながら問題を解き、
テキストに色や文字をつけ足していくことで、
試験に出る場所をおさえ、そこを重点的に覚えていく
この過程がとてもとても重要なんです。
では、さっそくぞれぞれの過程について、見ていきましょう。
学習範囲の動画があれば見る(Youtube)
テキストを開く前、あるいは開きながら、Youtube内の動画を見ておくことは、とても効果的です。
なぜなら、全体像やポイントを掴むことができ、テキスト内の用語や内容が入ってきやすいからです。
基本的には、Youtubeで「ソムリエ試験 一次 ○○(学習単元)」で検索を掛けてヒットしたものがあれば、それを見ればいいと思います。
参考までに、個人的におすすめのチャンネルを2つ紹介します。
1つ目は、『Sommelier for Free』です↓
これは、ソムリエを志す者のバイブル的な動画で、小林史高先生の落ち着いた、わかりやすい解説が印象的です。
2つ目は、『【語呂ワイン】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策講座』です↓
https://www.youtube.com/watch?v=brloYmZYRd4
私は、この動画のおかげで一次試験に合格させて頂いたといっても過言ではないくらい、素晴らしい動画です。
とにかく、語呂合わせがすごいんです!!
覚えることが膨大なソムリエ試験において、用語暗記という点でこの動画はまさに必見です。
ソムリエ試験の勉強をする中で、必ずぶつかる壁、それが「メドックの格付け」の暗記です。
簡単にいうと、「フランスのメドック地区のワイン農園の階級」みたいな感じです。
今は「ん?なんだ?」と思う方もいるかもしれませんが、そのうち「これか~」と思う日が必ず来ます。
これは、もう音で覚えるタイプのもので、避けては通れない完全なる暗記なので、ぜひ何度も聴いて・唱えて、覚えてみてください。
おすすめは、冨田先生の動画です↓
テキストを読み大枠を捉える
次は、テキストを読んでいきます。ソムリエ教本ではありませんよ!
なぜなら、ソムリエ教本は、、、
この通り、もはや電話帳です。ページ数は、、、749ページです(2020年ver)
中身はこんな感じです↓
ワインの知識が、びっしり書かれています。
最初からこれを使って要点を抑えようとすると、日が暮れてしまい、いつまでたっても問題演習にうつることが出来ません。
何度も申し上げているように、この試験は電話帳のような膨大な試験範囲の中から、試験で問われる部分を、問題を解く中でつかんでいき、覚えていくというタイプのものなので、
要点確認の為にテキストを見る段階では、見やすいもの・要点がコンパクトにまとまっているものを使うのがベストです。
私のおすすめのテキスト、『受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き』はこんな感じになっています↓
うん、見やすい、わかりやすい。
例えば、「ワイン概論」という同じ単元で見た時、
【総ページ数 P749 (2020年ver)】
【総ページ数 P447 (2020年ver)】
『受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き』(テキスト)の方が、要点を掴みやすそうですよね。
ですので、この段階では、ソムリエ教本よりも、テキストを使うことをおすすめします。
練習問題をやる(テキストを見ながら)
さて、それでは、いよいよ、問題を解いていきます。
ここで、必須アイテムをご紹介します。
それが、『ワイン受験.com』です。
https://www.wine-jyuken.com/
これは、ワインスクールの講師である山崎和夫さんが独学でソムリエ試験を受ける方を応援する為にプロデュースされたオンライン上の学習ツールです。
申し込みから1年間利用可能で、
¥5500(税込み)
¥5500(税込み)
「問題集、模擬試験」の申し込みはマスト。
「一次試験対策動画」はご希望の方はぜひ。
といった感じです。
ワイン受験.comは、はっきり言って、ソムリエ試験一次に向けた問題演習における最強学習ツールです。これは、購入しておくことを強くお勧めします。
それは、以下のような利点があるからです。
・圧倒的な問題数、なんと10万問!(しかも、Web上なので内容が最新)
・本番と同じ難易度の模擬試験が手軽に何度でも受けられる(合格判定機能あり)
・学習履歴が確認でき、分野ごとに解いた問題数、正答率、が一目瞭然
・一次試験だけでなく、二次試験、三次試験にも役立つ情報満載
では、さっそく、ワイン受験.comを使用した問題演習の進め方について、みていきましょう。
目次がこんな風になっており↓
そして、それが自動的に記録され、履歴に追加されます。
どの単元の問題をどれだけ解いたかが分かり、手薄になっている部分や弱い部分が一目瞭然です。
そして、何より、今までの解いた問題の総数が分かります。
これが、かなーり、励みになります!
練習問題の答えにあたるテキストの該当箇所にマーカーで線を引く
さて、実際に問題を解いていく中で、「。。。(゜_゜)?」こんな状態になることがほとんどだと思います。
専門用語が満載な試験ですから、特に最初の方は、わからないものしかないといった状態だと思います。
ですが、それでいいんです!!
大事なのは、その次の過程です。その問題の根拠となる場所をテキストor ソムリエ教本から探し出し、マーカで線を引く、またその問題によってわかったことを書き足してください。
そうやって、テキストにマークし、書き込んでいく中で、試験に出る重要ヵ所をどんどん覚えていくのです。
テキストの該当ページを調べて調べて、、、
こんな風に、書き込んでいきます。
- 問われた部分はマーカーで線を引く
- 気づいた点をメモする
- 覚え方を考える(語呂合わせなど)
など、たくさん書き込みましょう。
あらゆる手段でインプット(特にソムリエ教本)
さて、最後に「あらゆる手段でインプットせよ」というちょっと強引なアドバイスをします。
これ、結構重要なんです。
問題を解くたびに、根拠となる箇所を見つけ、線を引いて、書き込んで、、、をやっていくと、あるところで限界が訪れます。
そうなる原因は、以下の2点です。
- 各国(30か国程度)のワインの収穫量や主要ブドウ品種、主要産地などを覚えるのは、流れをつかみにくく、単調な暗記になりがち
- 問題を見て、該当箇所を探す、という作業が結構負担。
「疲れた。飽きた。」そうなったら、この「問題を解く→テキストを確認」のルーティーンから離れましょう。
そして、「あらゆる手段でインプット」のマインドに切り替えるのです。
では、あらゆる手段でインプットの具体例はどんなものなのでしょうか?
3つご紹介します。
ソムリエ教本は、ソムリエ試験において、最重要テキストです。なぜなら、問題はすべてソムリエ教本から出題されるからです。
ですから、とりあえず、ソムリエ教本を読ましょう!!
ソムリエ教本は、前述の通り、ワインに関するすべてがひたすら文章で並んでおり、知識を整理して覚えるにはあまり向いていません。
ですが、試験本番においては、「ソムリエ教本をもっとちゃんと読んでよかった!」、逆に「もっと読んでおけばよかった!」と思うシーンがたくさんありました。
特に、長文の正誤問題においてです。
ワイン生産国の特徴を表す長文がずらっと並んでいて、正しいものを選ぶ問題があるのですが、その際に、「教本で読んだな」「なんとなく見たな」という知識が、正解を導き出す助けになるのです。
「今やっている単元を、、」とかそんなことは考えなくていいです。(考えると疲れてしまうのです。)
ソムリエ試験の範囲にリンクする動画、なんでもいいので、とりあえず聞き流しましょう。
そのどれかが、試験本番で長文選択問題の手がかりになり、あなたを助けてくれるでしょう。
一問一答って、それじゃ普通の問題演習と変わらないじゃん!と思った方。
たしかにその通りなんですが、その通りではないんです。
どういうことかと言いますと、
ソムリエ試験の勉強疲れの特徴として、「問題を解く→テキストを確認」の繰り返しがキツくなるということが挙げられるので、一度その順序だった学習サイクルから離れてみようという試みです。
背景や周辺知識などは置いておいて、目の前の一問一答だけをすらすらとやっていくという勉強法を並行して行うと、意外と新しい視点から、勉強がはかどったりするものなんです。
筆者はこれを使っていました↓
ワイン受験.comや市販の問題集においては、圧倒的に単語や数字を選ぶ問題が多かったのですが、実際の試験では、長文の選択肢の正誤問題が意外に多く、
「こんなの、知らない。。。」と思った覚えがあります。
単語や数字などの知識だけでなく、
ワイン生産国の 気候の特徴/近年の生産状況/近年の主要品種の動向/栽培方法の変化
など、幅広い知識をソムリエ教本を中心に増やしていき、長文選択問題に備えましょう。
旧世界より新世界が出るかも
ソムリエ試験の最も重要な部分は、フランスをはじめとする旧世界(昔からワイン造りを行っていた地域)だとされていますが、私が試験を受けた際は、オーストラリアやニュージーランドなどの新世界(ワインを新しく造り始めた地域)の割合の方が多かったです。
割合で言うと、旧世界:新世界=3:7くらいでしょうか。
どうしても、ソムリエ試験の醍醐味ともいえるフランスやイタリアに力を入れすぎてしまいがちですが、(楽しいですしね)
新世界のそれぞれの国もしっかりと勉強しましょう。
心構えとアドバイス
最後に、アドバイスを1つ。
とくかく、完璧主義になりすぎないことこれが大切です。
「こんなの、もう覚えられないよ~!」
試験勉強を続けていく中で、皆が絶対にぶち当たる壁です。
覚える量が膨大なので、すべてしっかり暗記して次に進もうとすると、必ず行き詰まります。
だからこそ、マインドとしての完璧主義を捨てましょう。
だって、チャンスは2回あって、65%とれればいいんですから。
120問中78問正解できれば合格 なんです。
42問不正解でもOK なんですよ。ね、だから、大丈夫です
ソムリエ試験の勉強を始める方におすすめの入門書があるので、ご紹介します。
このように、それぞれの地域におけるブドウ品種が、キャラクター化されており、特徴を掴みやすいので、おすすめです。