CAのあれこれ

CAの異業種(Web業界)への転職活動体験談 ~Web広告制作会社編~

CAの異業種(Web業界)への転職活動体験談 ~Web広告制作会社編~

飛行機

みなさん、こんにちは。

今回は客室乗務員から異業種への転職について、筆者の体験談からお伝えしたいと思います。

しずく坊や
しずく坊や
あくまで個人の一例です。さまざまなやり方があると思います。

客室乗務員から異業種への転職の経緯

筆者は、この度、航空会社を退職し、異業種(Web業界)に転職することとなりました。

客室乗務員として4年間働いたことになります。

新卒時、CAが第一志望だったので、辞めるという決断をするまでに、本当に悩みに悩みに悩みました。

転職に至った理由は、以下のようなものです。

  1. CAの仕事で求められる能力と自分の得意分野・興味関心との間にずれを感じた為
  2. 生涯を通して「自分が何をしたいか」を考えた時、CA以外の世界で挑戦してみたいという思いに至った為

こんなところでしょうか?

青空 飛行機

ですが、CAになってよかったと心から思っていますし、本当にたくさんのことを学んだなぁと感じています。同時に信念を持ってCAを続けている方々への尊敬や憧れの気持ちもあります。

そして、、、

筆者が次に選んだ業界、それはWebマーケティングです。

理由は、以下4点です。

  • クリエイティブな仕事をしてみたい
  • 数字や結果など明確な基準で評価されたい
  • 自分の市場価値を高めたい
  • 会社に頼らず自分の力で生きていく力を身に付けたい
あひる
あひる
我ながら、啓発本の影響を受けたんだなぁという、ツッコミどころ満載の思考でした。。。

2021年3月末時点の転職市場

さて、このような経緯で転職活動を始めたわけですが、世の中はコロナ禍真っ最中。

転職活動はそう簡単にはいきませんでした。

コロナ禍による不況によって、それぞれの企業が広告にかけるお金が減っている為、

Webマーケティング業界の求人においても、即戦力となる経験者採用がほとんどという状況でした。

まして、CAとして、接客業しかやってこなかった私は、初めのうちはなかなか面接にすら辿りつけませんでした。

では、そのような状況の中でどのように転職活動を進めていったのか?順をおってお伝えしていきたいと思います。

転職活動の手順

転職活動の手順は大まかに以下の通りです。(もちろん、順不同です。)

  1. ネット上や書籍にて転職に関する情報収集
  2. 自己分析
  3. 転職エージェント・媒体に登録
  4. 履歴書・職務経歴書を作成
  5. 求人に応募し、面接を重ねる

ネットや書籍にて転職に関する情報収集

子供 驚く

転職の考え方や方法、就職市場の状況は、刻々と変化しています。

2019年のトヨタ自動車の豊田章男社長の「終身雇用を守っていくのは難しい」発言からもわかるように、今の時代は終身雇用が約束されていません。

だから、名の知れた大企業に入れば必ずしも安定という訳ではないです。

大切なのは、「自分は商品である」という考え方のもと、自分の市場価値を高めるということです。

そうすれば、会社や会社の人間関係に人生を左右されることなく、自分の足で生きていくことが出来ます。

転職とキャリアの本質的な考え方について紹介している書籍において、とってもおすすめの本があります。

それが、北野唯我さんの『転職の思考法』です。


以前までの終身雇用を前提にする企業のブランド力を重視した転職ではなく、今の時代に即した「自分の市場価値を上げる」という視点を重視した転職活動の考え方を物語形式で学ぶことが出来る、まさに目から鱗の1冊です。騙されたと思って読んでみてください。

しずく坊や
しずく坊や
2021年読んでおいてよかった本No.1といっても過言ではありません。

自己分析

がっかり ロボ

学生時代の就職活動の時にはあまり気づかなかったですが、

今回の転職活動を通して、やっぱり自己分析って大事だなとしみじみと感じました。

小さい頃から今までの自分自身、起こった出来事やその時の対処法、人生のターニングポイントでの決断などを振り返ることで、

自分は何が好きで、何が嫌いで、何が得意で、何が苦手で、何が許せなくて、、、

という自分の原点みたいなものが見えてくるんですよね。

そういうものって、実は大人になった今も変わっていなくて、

だからその原点みたいなものに沿って選んだ仕事って、結構自分にあってたりするんだと思います。

例えば、

人に頼むのが苦手→数字をとことん追い続ける営業はしない

受験勉強が得意→成果物が重視される会社

曲がったことが嫌い→年功序列の縦社会より、実力主義の自由でフラットな文化

などでしょうか?

ちなみに

自己分析をするにあたり筆者が利用したおすすめの本が八木仁平さんの『世界一やさしい 「やりたいことの見つけ方」』です。

この本では、「やりたいこと」の見つけ方について解説されています。要約すると、
「やりたいこと」=「好きなこと(情熱)」×「得意なこと(才能)」×「大事なこと(価値観)」
の掛け算であるということです。
ああ、そういうことだったのか、と思わず納得させられました。
自分の生き方や適職について模索している方にぴったりの1冊です。

転職エージェント・媒体に登録

パソコン

転職活動で利用した転職媒体は、主にDodawantedlyの2つです。

Doda
転職成功の秘訣は【非公開求人】にあった!/DODAエージェントサービス

Dodaは、キャリアアドバイザー制度があり、求人紹介の他、書類の添削や転職市場の状況のアドバイス、面接後の企業へのフォローアップなど、手厚いサポートが受けられる点が特徴的です。

キャリアアドバイザーの方から客観的な自分の市場での需要や転職市場の全体の動向などを伺うことが出来るのは、大変ありがたかったです。

また、面接時のフォローアップとして、企業からのフィードバックを伺えたり、伝えきれなかったことの補足などができるのも、面接のこつを掴んだり、納得して面接を終えるのに役立ちました。

業界最大級の求人数と豊富な非公開求人!/DODAエージェントサービス
wantedly

https://www.wantedly.com/

これは、ご存じない方も多いかもしれませんが、仕事のマッチングSNSのようなものです。普通の転職エージェントとの違い、それはフランクさです。

Wantedly上のプロフィール欄からスキルや経歴、この先やってみたいことなどを形式にとらわれず自由に記入することができます。また、写真やをwordなどのファイルやURLを張り付けることができるので、受賞した表彰状や制作した絵、サイトなどを添付し自分の特技や好きなことをアピールすることができます。

掲載されている企業は基本的には大手ではなく、ベンチャーやスタートアップの企業が多いです。

気になる企業があれば、「話を聞きに行きたい」ボタンを押し、「今すぐ一緒に働きたい」「まずは話を聞いてみたい」など興味度合いを示すメッセージを選び、送ることができます。

すると、企業側がはあなたのプロフィールを見て、場合によっては返信が返ってきて、公式の面接に進む前に、わりとフランクに企業の方とお話することができます。

しずく坊や
しずく坊や
ベンチャーやスタートアップの企業ならではですね。

特に接客しかしてこなかった筆者にとっては、このWantedlyでWebマーケティング業界の方々と手数を踏まず、わりとフランクに話す機会を得られたことは大きかったです。

業界の人の雰囲気や、専門用語、求められるスキルや人材像などを掴むのに役立ったからです。

履歴書・職務経歴書を作成

灯台

履歴書については、就職活動時に記入したからわかるかもしれませんが、職務経歴書については、「なんだそれ?」と思う方も多いと思います。

職務経歴書は、自分のこれまでの業務経験やスキル、強みなどを企業に伝えるためのものです。

ネット上で探すと様々な職務経歴書のフォーマットが出てくると思います。

その中から自分が気に入ったものを選べばいいと思います。

ポイントは、長すぎないこと(A4 2~3枚)ですかね?

あとは、最後の方に自己PRを(2つほど)書くことが多いのですが、特に客室乗務員から他業種を目指す方は、その志望業界・企業で役立ちそうなPRを選んで記入してくださいね。

ちなみに筆者は、

  • 発想力・発信力
  • 感知力・対応力

のような感じにしました。

求人に応募→面接の繰り返し

少年 腕組

さて、いよいよ求人に応募していきましょう!

こつとして、最初はとりあえず自分が志望する業界に位置する企業に片っ端から応募していきましょう。

というのは、特に客室乗務員(特に国内の航空会社)から他業種(今回はWeb業界)へ転職する際は、こつをつかむまでは、最初のうちは面接でなかなかうまくいかない、、、という状況が続くと考えられるからです。

その理由は、ずばり

  • ズバッと自分の意見を言うことに慣れていない
  • 論理的な会話に慣れていない
  • 敬語が丁寧すぎて、違和感を与えてしまう

などが挙げられるでしょう。

国内の航空会社の客室乗務員の世界というのはかなり特殊です。

謙虚であること、素直であることを美徳とする文化であるため、日頃から自分の意見をバシッと伝えるということに慣れておらず、どうしても歯切れの悪い話し方になってしまいがちです。

接客という文化の特性上、相手にものを伝える際、なるべくやんわりと受け取り手に配慮して、枕言葉やクッション言葉などを使うことが当たり前になってしまっていると思いますが、そういうものは取り払って、結論から、簡潔に話すことを意識しましょう。

どちらかというと感情論でものを考えるような文化の中にいたと思いますが、転職活動では、しっかりと具体的な数字や根拠を示しながら、定性的かつ定量的に話すことに意識してみましょう。

そして、言葉遣いや敬語などついて、厳しく教えられてきたと思いますが、客室乗務員として機内でお客様と接するような話し方をすると、丁寧過ぎて少し違和感を与えてしまう場合もあります。

こつは、相手の話し方を見て、それより少し丁寧に話すということでしょうか。

Web業界は特に、いい意味で、仕事さえやっていればあとは自由という風土があり、話し方や服装などがフランクな傾向にあります。

丁寧に話すことは大切ですし、社会人の教養として、礼儀正しく言葉を遣うことがきるということは大きな強みになるポイントですが、丁寧すぎると、違和感として印象残ってしまったり、人物像や熱意が伝わらないといった評価をされてしまう可能性もあるので、そのへんの感覚は面接を重ねていく中で相手の反応を見ながら掴んでいきましょう。

また、特にweb業界は聞きなれない専門用語なども出てくると思います。

あらかじめネットで調べたり、本を読んだり、あとは面接を数こなしていくことで、どんどん知識も身についていくことでしょう。

「数こなすこと」これがとにかく大切なので、志望企業群はどんどんエントリーし、場数をこなして面接力を磨いていきましょう。

転職活動で感じたCAの市場での評価

飛行機

CAという職業を経験した者が、転職市場で期待される能力は以下のようなものです。

  • マルチタスク力
  • 接客力
  • 笑顔や立ち居振る舞い
  • コミュニケーション能力
  • 語学力

客室乗務員としてのあなたが重ねてきた経験は、このように市場でもしっかりと評価されます。

職エージェントからおすすめされる業種としては、接客(ホテル・店頭)、営業(未経験可のもの)などが多いでしょう。

あひる
あひる
筆者はWeb業界志望だったので、コミュニケーション力と共に「発信力」という部分をこのブログを使ってアピールしました。

客室乗務員から異業種へ転職するあなたへ

今、このブログを読んでいる方は、客室乗務員という仕事にやりがいや誇りを感じつつ、このままでいいのかな?と何か違和感や物足りなさを感じているのだと思います。また転職を考えざるを得ない理由がある方もいらっしゃると思います。

客室乗務員という職業は、貴重な経験積むことができる素晴らしい職種だと思います。

ですが、世界は広いです。そしてあなたには無限の可能性があります。

何かを手放したり、リスクを冒すことで手に入る自由や新しい世界は、
苦労もたしかにあるけれど、その分あなたの人生に新しい風を吹かせ、彩りを与えてくれるでしょう。

私は色々迷って客室乗務員という仕事を辞める決断をしましたが、この選択をしてよかったと思っています。

「自分が何をしたいのか?」「何が得意なのか?」「どんな人になりたいのか?」今だけでなくこれからのことも考慮し、長期的な目線で考えてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

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